看護師の転職で内定をもらった後の断り方は?

看護師の転職で内定をもらった後の断り方は?

看護師の転職で内定後に断る場合は、決めた時点ですぐに採用担当者へ連絡し、簡潔に辞退の意思を伝えます。連絡が遅れたり、無断で放置したりするのは避けましょう。

ただし、内定を承諾した後は、単なる応募辞退とは扱いが異なる場合があります。入職日や雇用条件、内定承諾書の提出状況などによって確認すべき点が変わるため、状況に合わせて対応してください。

看護師の内定後に断る基本的な手順

内定辞退は、次の順番で進めると採用側にも意思が伝わりやすくなります。

  1. 辞退すると決めたら、できるだけ早く連絡する

    入職直前まで保留にすると、病院や施設が勤務表や採用計画を組み直せなくなる可能性があります。迷いが解消して辞退を決めた時点で連絡しましょう。

  2. まずは電話で採用担当者に伝える

    電話では、採用へのお礼を述べたうえで、内定を辞退したいと明確に伝えます。担当者が不在の場合は、折り返しを依頼するか、指定された方法でメールを送ります。

  3. 必要に応じてメールでも記録を残す

    電話で伝えた場合も、病院や施設から求められたときは、辞退の意思をメールで送ります。採用担当者からメールで連絡を受けていた場合は、メールで先に伝える方法もあります。

  4. 提出書類や貸与物の返却方法を確認する

    内定承諾書、雇用契約書、身元保証に関する書類などを提出している場合は、返却や手続きが必要か確認してください。ユニフォームや職員証などを受け取っている場合も、返却方法を聞きます。

電話での内定辞退の伝え方

電話では理由を詳しく説明しすぎず、辞退の意思をはっきり伝えます。採用担当者につながったら、次のように話せます。

「お世話になっております。先日、看護師の採用内定をいただいた〇〇と申します。採用ご担当の〇〇様はいらっしゃいますか」

担当者に代わった後は、次のように伝えます。

「このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。大変申し上げにくいのですが、慎重に検討した結果、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡しました。お時間をいただいたにもかかわらず、申し訳ございません」

理由を聞かれた場合は、「今後の働き方を改めて考えた結果、別の進路を選ぶことにしました」のように、必要な範囲で説明すれば足ります。待遇や人間関係について、相手を責める形で詳しく話す必要はありません。

メールで内定を断る文面

電話がつながらない場合や、メールでの連絡を指示された場合は、次の内容を参考にしてください。

件名:内定辞退のご連絡(氏名)

〇〇病院
採用ご担当者様

お世話になっております。
看護師の〇〇です。

このたびは、採用内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

大変恐縮ですが、今後の働き方について改めて検討した結果、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

お忙しいなか選考のお時間をいただいたにもかかわらず、このような結果となり申し訳ございません。何卒ご理解くださいますよう、お願い申し上げます。

氏名:〇〇 〇〇
電話番号:000-0000-0000
メールアドレス:xxxxx@example.com

メールを送った後、採用担当者から確認の返信がない場合は、電話で届いているか確認します。特に入職日が近い場合は、メールだけで済ませず、電話でも伝えるほうが確実です。

内定辞退の理由はどこまで説明するべきか

辞退の理由は、詳細まで説明しなくても問題ありません。「一身上の都合により」「今後の進路を検討した結果」「家庭の事情により」など、簡潔な表現で伝えられます。

ただし、採用担当者から確認された場合は、事実と異なる説明を重ねないようにしましょう。たとえば、別の病院に決めた場合でも、比較内容や病院名まで伝える必要はありません。

  • 他の医療機関への入職を決めた
  • 勤務時間や夜勤などの条件を見直した
  • 家庭の事情や健康上の事情が変わった
  • 現在の職場に残ることにした
  • 転職活動そのものを中止することにした

このような理由は、必要な範囲で簡潔に伝えれば十分です。病院や施設への不満を一方的に並べると、話が長くなり、相手とのやり取りがこじれることがあります。

内定承諾書を提出した後でも断れる?

内定承諾書を提出した後でも、辞退の意思を伝えること自体はできます。ただし、承諾書を提出していない段階よりも、契約関係や書類の内容を確認して慎重に対応する必要があります。

日本の採用では、「内定」という名称だけで一律に同じ扱いになるわけではありません。採用通知、内定承諾書、雇用契約書などの内容や、入職日・勤務条件の合意状況によって、法律上の関係が変わる可能性があります。

そのため、次のような場合は、まず書類を確認してください。

  • 内定承諾書や雇用契約書を提出済み
  • 入職日や勤務日数、夜勤回数などを合意済み
  • 入職前研修や引っ越し費用などの支援を受けている
  • 採用側から違約金や損害賠償を求められている
  • 辞退の連絡後も、書類の返却や費用の支払いについて争いがある

契約書に違約金などの記載があっても、実際に支払う必要があるかどうかは、契約の内容や事情によって判断が分かれます。高額な請求を受けた場合や、強く引き止められて話が進まない場合は、労働相談窓口や弁護士などに相談してください。

転職エージェント経由で内定をもらった場合

転職エージェントを通して応募した場合は、病院や施設だけでなく、担当のエージェントにも早めに辞退を伝えます。エージェントから採用先へ連絡してもらえる場合がありますが、採用先から直接連絡が来ているときは、どちらへどのように返答するかを担当者に確認しましょう。

伝える内容は、次の3点で十分です。

  • 内定へのお礼
  • 内定を辞退する意思
  • 辞退を決めた理由の概要

「もう一度別の求人を紹介してほしい」場合は、内定辞退の連絡とあわせて希望条件を伝えます。ただし、辞退した病院や施設へ再応募できるかどうかは、採用先やエージェントの判断によって異なります。

内定を断るときに避けたい対応

内定辞退では、次の対応を避けてください。

  • 連絡せず、メールや電話を無視する
  • 入職日直前まで返事をしない
  • 「少し考えます」と言い続けて辞退を先延ばしにする
  • 本当ではない理由を細かく説明する
  • 採用担当者に感情的な言葉をぶつける
  • 承諾書や契約書を確認せず、費用の請求を放置する

採用側は、辞退の連絡を受けた後に他の応募者への連絡や勤務体制の調整を行います。断ることを決めたら、謝罪を繰り返すよりも、早く正確に伝えることが大切です。

迷ったまま内定を保留したい場合

まだ辞退を決めきれていない場合は、すぐに辞退すると伝えず、回答期限を確認してください。内定通知に記載された期限を過ぎそうなときは、期限前に採用担当者へ連絡し、いつまで待ってもらえるか相談します。

ただし、保留をお願いできるかどうかは採用先の判断です。「必ず待ってもらえる」「保留中も内定が確保される」とは限りません。別の病院の選考結果を待っている場合も、その事情を必要な範囲で正直に伝えましょう。

看護師の内定辞退で最初にすること

内定を断ると決めたら、まず採用通知や内定承諾書を確認し、採用担当者へ早めに電話してください。電話では「内定を辞退したい」と明確に伝え、必要に応じてメールや書面で意思を残します。

内定承諾後や入職直前で、契約書の内容や費用請求について問題がある場合は、自己判断で放置せず、書類を手元に置いて労働相談窓口などへ相談するのが安全です。